学校からのおたより
小学生の頃、連絡帳や学校からのおたよりに親がサイン又は認印を押印して返送するという事がありました。
しかし、母親は「わざわざ親の押印が必要なんて、面倒くさい。なんて先生なの」といって押印をしてくれませんでした。父親へ押印を頼めば良いと思われるでしょうが、直接父親へ学校関係の事をお願いするのは、母親から禁止をされていました。
いつも母親の目を盗んでは、自分で押印をしていました。
押印をするたびに、先生へ嘘をついている罪悪感と本当に親に必要とされていない存在だと思い知らされて みじめでした。
学校からのおたよりも ほとんど読んでくれてはいなかったと思います。
ある時、学校から ”子どもが勝手に押印することもありますので、直筆のサインでお願いします。”と通達がありました。当然、母親は「字を書くなんて面倒なのに!!!」と烈火のごとく学校へ怒りの矛先が向かいました。そして、クレームの電話を入れました。「教育委員会へ訴える」などと、理不尽に電話口で怒鳴り散らしていたのを覚えています。
必要な連絡事項に目を通さない保護者がいるから、学校側も「直筆で」と言われたのだと思います。
10分あればできるのではないかと思います。
当然、色々な諸事情があり時間的余裕もない方もいるとは思いますが、毎日好き勝手に暮らしているような人に 連絡事項に目を通しサインをする時間がないとは全く思いません。無いのは、時間ではなく子への愛情だと思います。