asamiXの毒親ダイアリー

人もうらやむ仲良し親子でした。 休日には、ショッピング・ランチ。 お洋服のシェア。 周りからは、若々しくステキな母と言われていました。 でも、本当は・・・ とても息苦しかったのです。

就職先へ勝手に挨拶に行く

短大卒業前に 就職も決まりホッとしていたのも束の間、母親が「就職先へ菓子折りを持って挨拶へ行きたい」と恐ろしい事を言い始めました。当時の就職に関する雑誌を見せ、親が就職先へ挨拶に行く風習はないと説得しましたが、「ウチはよそとは違ってちゃんとしている家庭なの。だから挨拶に行く。あなたが仕事をやりやすくする為よ。」と言って聞き入れません。

 

本当に菓子折りを持って会社訪問してしまいました。

 

入社した時には、「あー、お母様がご挨拶に来てくださった子ね。」と何人かに言われました。

他の新入社員には 厳しい指導をしている上司も私には甘いのです。とても居場所のなさを感じました。

 

後ほど先輩が教えてくれたのですが、母親が挨拶に来た新入社員は前例(創立70年は経っていたと思います)がなく、社内(500人程度)中の噂になっていたようです。

先輩方も普通にランチに誘ってよいのかどうかさえ 迷われたそうです。

 

時々、部長から「昨日 お母様からお電話をいただいたよ。心配されているのだね。」と言われました。母親は「皆さんにご迷惑をかけていないか心配で電話しているだけ」といっていましたが、その電話が皆さんの迷惑になるとは思ってはいなかったようです。

わざわざ、上司のご自宅にまで 電話をしていたのです。

 

ミスをしても叱られることもありません。そもそもミスをしないように大切な仕事はさせてもらえませんでした。同期はそれぞれ仕事を覚えて それなりの仕事をするようになりましたが、私は、まるでドラマに出てくるコネ採用のボンクラ息子のような立ち位置でした。

ほとんど やることがありませんでした。いや、何かをしようとしても 止められました。

 

居場所もなく、居心地も悪くなり、次の仕事を見つけて退職を決めました。

 

上司•先輩の立場で考えると、こんな新入社員 扱いづらいですね。『辞めてくれてうれしい』が、本音だったのではないかと思います。