asamiXの毒親ダイアリー

人もうらやむ仲良し親子でした。 休日には、ショッピング・ランチ。 お洋服のシェア。 周りからは、若々しくステキな母と言われていました。 でも、本当は・・・ とても息苦しかったのです。

アンサンブルの着物

私は幼少期から着物が嫌いです。しかし、着物を着ると母親の機嫌が良くなるので仕方なく大好きなふりをして着ていました。

 

小学校3年生くらいの時、頼んでもないのにアンサンブルの着物を購入してきました。

母「お出かけの時に着ていけばいいから買ってあげたよ。」

私「着物を着ていくお出かけっていつ?」

母親「だから、お出かけよ」

私「どんなお出かけ?レストラン(ファミレス)?」

母親「レストランじゃないよ」

私「じゃあ、どこ?」

母親「お出かけって言ったら おでかけだよ」

と、怒鳴り始めたので質問を辞ました。

 

毎日、学校へ着ていくセーターの袖はボロボロで擦り切れているし、毛玉だらけ。

ズボンもツンツルテンで 小さくなったサイズに無理矢理 脚を突っ込んでいる状態。

スカートは短すぎて いつもパンツが半分近く見えている状態。

挙手した時に”ビリッ”って服が裂けた事もありました。

そんなボロボロの服ばかりでしたので、とても惨めな気持ちでした。

いつ着るかわからない嫌いな着物よりも みんなのような普通の服が欲しかったです。

 

 

風邪をひいて病院へ行くことになったある日、とうとう着物の出番がやってきました。

高熱でフラフラしながら着つけられて病院へ。

母親「あら、似合っている。やっぱり着物はいいわね」

私「・・・」

その後も 体調不良のたびに着物で病院へ行くことになりましたが、3回目くらいの時に、

医者「お母様、娘さんはとても着物を着ていられる状態ではないです。それに、診察にも時間がかかりますので、次回からは楽な洋服でお願いします。この体調でしたら、パジャマでも良いくらいですよ。」

と、言ってくださったおかげで、着物で病院へ行くことはなくなりました。

 

その後 その着物は2度と着られることもなく、40年ぶりに私が見たら、カビだらけになっており 布ゴミとして処分しました。