asamiXの毒親ダイアリー

人もうらやむ仲良し親子でした。 休日には、ショッピング・ランチ。 お洋服のシェア。 周りからは、若々しくステキな母と言われていました。 でも、本当は・・・ とても息苦しかったのです。

悲しい成人式

毎年、新成人の成人式の報道を見るたびに、みじめでつらかった成人式を思い出します。

 

中学3年生の進路を決めるという大切な時期に我が家で大騒ぎしていたのは、成人式の着物についてでした。母親の言い分としては、

「生地を選び仕立ててもらい、帯を決めて小物を選んでいると今からでは遅いくらい。」

との事でしたが、5年もかかりますかね???

母親が自分の好みの着物を勝手に選び・・・という全て自分の思い通りになるように 取り仕切っていました。

私の成人式なので思い切って

「洋服が着たい。洋服がダメなら赤とかピンクとかの華やかな色の着物が着たい。」

と 私の意見を言いましたが、

「赤?ピンク? それは お母さんの好みではないからダメ。」

と話しすら聞いてはもらえません。

 

それからというもの、母親の成人式への暴走は止まりませんでした。

高校卒業後

「成人式に向けて髪を伸ばしなさい」

と命令が下りましたが、式の4か月前に反抗心もありショートカットにしました。

母親は大激怒しましたが、今のように付け毛など一般的ではなく、地毛が当たり前の時代でしたので、どうしようもありませんでした。

 

私の気持ちを察した友人たちに

「親孝行と思って、1日お母さんに付き合ってあげようよ。ガンバレ!!」

と声をかけてもらい 式典に参加しました。

周りの人は 流行りのスーツを着ていたり、華やかな着物を着ていたりしているのに

自分の気持ちにそぐわない着衣のためか とても惨めな気持ちでした。

 

事前相談もなく(本来なら、取り仕切っている人が相談すべきと思います。)成人式当日になって急に、送迎・写真撮影など1日中付き合わされた父親が帰路に

「もう、めんどくさい」

と怒り始めました。その時、

「お父さんは今日1日だけでしょう。私は、5年も耐えたんだよ。」

と父親に怒鳴り返していました。

 

言論の自由のない我が家でできた 私なりの精一杯の一言でした。