モーニングルーティン 幼児期編
まず、母親の機嫌が良いかどうかを確認。
機嫌が悪ければ、息を殺し様子を伺いながら、行動を開始する。
機嫌が普通ならば、とりあえずは機嫌を損ねないような行動をする。
洋服は、自分の着たいものではなく、母親が着て欲しそうな服を選ぶ。
着て欲しそうな服がわからない時は、自分の好みではなくても母親が手作りしたヒラヒラのワンピースを選ぶ。
チクチクするから着づらい服でも 母親が「着ろ」と言えば「はい」と言うしかない。
一度、「チクチクするから着たくない」と本当の事を言ったら、裸に近い状態で物置に 半日近く放置された。
それ以来、チクチクの服にも耐える事にしていた。
母親が家事をしているうちに、朝食をなるだけ早く済ませる。
万が一、グズグズ食べていて機嫌を損ねると「行儀が悪い」などと言いがかりをつけて、食べかけの食事をひっくり返すなどして ご飯は終了。
父親や祖母がいると、そんな事はしなかったので、安心してのんびりとご飯を食べることができた。
そのせいか、未だに食事をするスピードはめちゃくちゃ速い。
頃合いを見て、お風呂の残り湯が捨てられているか確認をする。
もし、まだ排水されていなかったら、絶対に母親を怒らせるようなことをしたらいけない。いつ、風呂桶に沈められるかわからない。
排水されていたら、夜の入浴時までは 風呂桶に沈められる事はないから、ちょっとだけ、安心して1日のスタートがきれた。
まぁ、いつ殴られるかわからない恐怖は常にあったが・・・
今思うと、子供なりに生きていきたい本能あり、殺されるかもしれない恐怖と戦っていたのではないかと思う。