asamiXの毒親ダイアリー

人もうらやむ仲良し親子でした。 休日には、ショッピング・ランチ。 お洋服のシェア。 周りからは、若々しくステキな母と言われていました。 でも、本当は・・・ とても息苦しかったのです。

弟が生まれた話

桃の節句の頃に弟が生まれました。触ったことはありませんでしたが、ふわふわとしていてかわいかったです。

 

しかし、母親から接近禁止命令が出ました。弟に近づくなという事です。残念ですが、仕方ありません。

「え~ん。え~ん」と時々小さな声で泣いていました。すると「うるさい」と母親が怒鳴り声をあげました。怒鳴り声に慣れた4歳の私でも怖かったです。夢と希望を手に生まれたばかりの弟の恐怖は 計り知れません。

オムツ替えの時は、私に別の部屋へ行くように指示をしていました。耳を澄ませると 何かを叩いている音と か弱い弟の鳴き声がしていました。

 

母親の育児方針は、抱っこしない、極力目を合わせない、かまわない。何故なら、赤ちゃんの要求を満たしてあげると、要求がエスカレートするから要求は満たさない という事でした。この方法で娘を4年近く育ててきたという自信も持っていました。

 

ミルクを飲ませる時は抱っこをしていました。今思うと、それだけが救いでした。

 

ある時、あまりにも泣いているのでとても気になり ベビーベッドのそばへ行き様子をみました。「何をしているの。近づくなと言っているでしょう。おまけに目を見るなんて」と怒鳴られました。そして、いつも以上に弟を叩いていました。

それ以後、私も弟が泣くと気にはなりましたが、遠くから見るだけにしました。

 

セミの鳴く頃には、弟は泣かなくなりました。

母親の目を盗んでベビーベットのそばに行っても、じーと天井を見つめているだけで、私の方を見ることもなくなっていました。

 

赤ちゃん時代のアルバムには、表情のない私の写真があります。

私もこのように育てられたのだと思います。