夏休みの工作
小学校1年生の時、”親子で工作をする”という厄介な宿題がありました。母親に一緒に作成をして欲しいと何度かお願いをしましたが、
母親「忙しいから、アンタの宿題なんか知らない」
といわれ続け仕方なく自分一人で作成しました。
ちなみに、母親は専業主婦で趣味の手芸をする 昼ドラを観る などの日々を過ごしていたので、子どもの宿題を一緒にする時間がなかったわけではないです。
なんとか一人で工作も完成させたある日、母親がすごい勢いで突進してきました。
母親「〇〇ちゃんママに聞いたけど、宿題の親子工作って何?」
私「もう一人で作ったよ。」
と、私が作った物を見せると 取り上げて踏みつけたのです。
母親「こんな粗末な工作持って行ったら お母さんが笑われるでしょ。なんでちゃんと作って下さいと言わないの?恥をかかせる気!!」
何度かお願いしましたよ。そのたびに却下されましたよ。と言いたかったのですが、ライフライン相手にそんなことを言うとまず、食事がストップされます。
私「ごめんなさい。お母さん忙しそうだから、自分だけで作りました。」
と心にもない謝罪をしました。
その謝罪に満足したのか 満面の笑みで
母親「じゃあ、今度の休みにお父さんと作りなさい」
とだけ言い残して去っていきました。
幼心にも母親は 私に労力は使わないと理解していました。
あの時、母親が踏みつけたのは 私の工作ではなく心。
ズタボロに踏みつけられた工作を眺めながら、本当に自分には守ってくれる人がいないと改めて思いました。