被害者の気持ち
最近、立て続けに虐待で亡くなった子供さんのニュースが報道されています。
その子がどんな気持ちで逝ったかと想像すると 哀しいという言葉では表しきれません。
「お母さん(お父さん)に殺されるのだ」
「私は生まれてこなかったらよかったのだ」
「生きている資格はないのだ」
私自身、半殺し状態にされる度にこのように感じていました。
殺されていないだけで、ツライ状態にある子供さんもいます。
「殺されなかったから、生きているから良かったね。」
では、ないのです。
守ってもらえるはずの親に半殺しにされたという、その哀しみを抱えて生きていくのです。
大人になっても
「いつ自分の身に危険が及ぶかもしれない」
という過剰防衛の状態で生きて行くのです。
「人は危害を与えてくるもの」
という人を信じられない状態で生きてい行くのです。
「人の温かさ、優しさはドラマの中だけ、フィクションだ」
と思いながら生きていくのです。
本当は5歳の時に私は、死んでいたはずです。
もしかしたら、今はおまけの人生かもしれないのです。
おまけで、50年近く生きているのです。そう思うと奇跡です。
虐待死した子供さんの報道を観る度に 今も親に半殺しにされている子供たちへと、子供の頃の私に、つぶやきます。
「辛かったね。頑張ったね。次はまともな親を選ぶのだよ。」