asamiXの毒親ダイアリー

人もうらやむ仲良し親子でした。 休日には、ショッピング・ランチ。 お洋服のシェア。 周りからは、若々しくステキな母と言われていました。 でも、本当は・・・ とても息苦しかったのです。

お弁当

小学校5年生の夏に転校した。転校先の地域は給食がなく、お弁当持参だった。

 

何がきっかけになったのかは忘れたが、クラスメートにお弁当にゴミを入れられた。仕方ないので、その日はお弁当を食べずに空腹のまま帰宅した。

帰宅後、母にゴミの入った手つかずのお弁当を見せると、早起きしてせっかく作ってあげたお弁当を完食してこなかったと大激怒。お弁当を食べなかったのなら、おやつは不要との事で、その日は夕飯まで何も食べられなかった。

 

次の日も 又、ゴミを入れられお弁当は食べられない。帰宅後、「入れないようにちゃんと阻止できないアンタが悪い。ゴミを避けながら食べることもできるはず。そんな子に食べ物は必要ない。」とまたもや激怒された。

 

つまり、お弁当を食べられなかったのなら、その分お腹がすいているだろうからと、何か食べさせようとも思わないし、どんな理由で我が子がお弁当にゴミを入れられているのかという事には 全く興味がない。

 

ゴミが入ったお弁当など食べたくないし、持って帰ると激怒されるので、帰宅中に他人の家のゴミ箱に捨てることにした。何度かそのような事をしていると当然ではあるが、「あなたなの、いつもウチのゴミ箱に捨てているの?おばさん、困っているんだ。ここには捨てないで」と言われた。

 

無い知恵を絞って考えたのが、時々野良犬が来る空地へ捨てること。はじめは怖かった野良犬も“ご飯をくれる人”と認識してくれたのか私には吠えなくなりそのうち、私を見るとしっぽまで振ってくれるようになったのである。

 

ある日、母親と外出中にその野良犬と遭遇した。母親はとても嫌がったが、その犬がしっぽを振って私に近づいてくる様子を不思議そうに見ていた。

 

6年生になって、担任の先生が変わり教室で先生が一緒に昼食を取るようになってからは、お弁当にゴミを入れられることもなくなったが、半年以上も本当に毎日空腹で何度、店先にある食べ物を盗もうと思ったかわからない。事情を察した、友達がお菓子などをちょっと分けてくれたり 何も言わずに寄り添ってくれたから、万引きはしなかったのかもしれない。